まだ生まれてきていない言葉を探した
生まれていないのだから
つくるしかないとおもった
見上げると桜が咲いていた
お前は私のこどもではない
桜がたしかに言った
私の記憶には桜があ ....
粋狂な程に
遠くから届く音楽
小鳥はさえずり
みつごは囲む
息は白いけど
ため息は白くはならなかった
君が無くした物なら多分僕が拾って
売り捌いたかもしれませ ....
鳥がみどりに
ひっかかっている
そこからはばたくそれは
とつぜん現れた影のようだった
今夜もまたワインよ
いちにちの疲れ
ぼくに差し出せよ
ぼくの疲れは癒され ....
雨が降りルーブルへ向かう足元を濡らす
とどまれないと二本の足が示すように
何事も今斥力ではじかれていく心のように
地下鉄から吐き出される人
肩を寄せ合って唇を吸う二人
一人冷たい空気 ....
平淡な 板上の 安定した 金属の 丸い 群れ
平淡な 板上の 安定した 金属の 丸い 群れ
平淡な 板上の 安定した 金属の 丸い 群れ
平淡な 板上の 安定した 金属の 丸い 群れ ....
喫煙ルームから猛スピードですぎてゆく町並みを見つめていたら町がミニチュアのようになっていた
いきものたちのいないのどかな光景だ
シートに戻って車窓から町を見つめてみても町はミニチュアのよう ....
sei-genという太陽に
焼かれながら日々を歩く
パルスウィート入りの烏龍茶で始まる朝
一日480Kcalしか摂取出来ない細胞が
活字の海をずるずる歩き地下鉄に乗る
一日480Kcal ....
雫の滴るココロノヒカリ
波紋の静けさココロノヒカリ
ココロノヒカリココロノヒカリ
月の明かりにココロノヒカリ
戦車の音鳴るココロノヒカリ
ココロノヒカリ
....
本が友達
知識が恋人
聖書が先生
それしか私には
残されていない。
仕事は生きがい
もう自然とも別れ
散歩で見る花が彼女
食事は生きがい
一週間は七日だと思っていたが
どうやら間違いのようで
私には足りないように思える
たぶん 本当は九日なのだろう
月火水木金土日笑泣
月曜日
....
ぬーぐるぼーずという
外見は果てしなく
だるまさんに近い
ぼーずがおりました
遠い遠い細長い山の
てっぺんに住んでいるのです
ぬーぐるぼーずの鳴き声は
ぬーぐるぼーず ぬーぐるぼ ....
コテハン捨てハン並ぶラードの手触り
朽ちかけクチュクチュなのに相対的な玩具のタチーチ
乗ってけラー負わせてラー認識ノー無意識ノー沈むタッチの指
ひび割れ(る程の)多忙の合間ちょっと亀頭に触れてみ ....
さあ 踏み絵をしなさい
クリスチャンは今日から禁止です
キリストとマリア様の絵を踏みなさい
すると
絵の横に
本物のキリストとマリア様が現れた
さあ 私たちの 足の裏を ....
見えなくなった
僕のまわりの
輝けるすべて
何が見えるのだろう
暗闇にいると
心の奥が
乾いた砂漠みたいで
涙は枯れて
泣きたいのに
一人ぼっち
まわりにい ....
愛すべき友よ
友たちよ
あたしには
君たちが
必要不可欠だ
この1年で
個性的で
魅力的 魅惑的な
友が数々できた
うれしいことだ
まさか
人生半分を過ぎようとす ....
触れた指先についた
微かな傷みは
徐々に広がる
静かな想い
春宵【しゅんしょう】の風に
揺れては 舞う
桜の花びらに
解かしてゆく
昔 ....
砂の柱を
鳥は巡る
灰の声 遠い
雨の光
空に倒れ
曇は起ち
飛沫は器
唱うものの目
わたしは横たわり
あなたは横たわる
草になる日が
またひ ....
夜に見上げる雨の
見えなくても見える軌跡でした
一度にざわめく夜でした
これからは みな
汗びっしょりだ
(たたんた たんた)
(たたんた ててて)
....
左目は熱く
左目に浮き
左目を照らし
頬に沈む
ごくごく、水を飲むように先生の詩を読む
それは、体の中に滑らかに入りこむ
内側の、でこぼこした窪みにたまる
冷たさが指先まで広がって
心地よく私は予言された雨を待つ
手のひらを太陽に ....
ミニバラ、カスミソウ、トルコキキョウ
ある揺らぎが産み落とされた、
この日
このよく晴れた日をふちどる、
あざやかな
あざやかな
モノクロの葬列
/今日も大量の薬を飲む。てのひらから ....
燦ざめく、昨日を置いて、
私は流動的な眠りの前にいる
瞼の下の私
ここは何処でもない
命と均しく、
ただ受け入れる
笑いもしない
私は逃亡者
サーチライトを逃れるように ....
あ
声にならないひとこと
君はテーブルに突っ伏す
修学旅行で撮った百数十枚の
写真をテレビに映して
得意げに/楽しげに
拡大したり縮小したりして
鑑賞していた時のことだった
....
いつか破滅して死んでしまうのではないか
と打ち明けると
犬の仲間として生きていくのなら
猫は不要だと取り上げられてしまう
そうするとアニマルセラピー? 的な
ことができないので打ち明 ....
おねえちゃん
いつもいじわる
おねえちゃん
30kgも太ったの?
おねえちゃん
助けて
おねえちゃん
頂戴
おねえちゃん
やさしい
おねえちゃん
話聞いて!
すごくセックスがしたいです。
ま、まあ……別にできなくてもいいんだけど、できるならそれに越したことはない。
乳首を徹底的なまでにすら舐めつくしたい。
むしろ、しゃぶりつくと表現した方がいいかもし ....
習ったばかりのルートの記号を
少年はノートに書きました
丁寧に書いていたはずなのに
最後に記号は壊れてしまいました
わずかな隙間から覗き込むと
自分が幼少時を過ごした町の海が見え ....
愛されない子はひとりで
夕日追いかけてく
嗚呼唖々
夕暮れ見上げている
唖々嗚呼
星を見つめている
愛されたい子はひとりで
窓を飛び出してく
嗚呼唖々
光 ....
昨日きみがくれた指輪を、右手の小指にはめて
部屋を出た。
真夜中近くのロビーはとても静かで
カウンターにふたりの女性が立っていた。
外はまだ雨が降っていて
このまま濡れてしまいたかったけ ....
膝の皿を皮ごと穿孔して
瓜の種をひとつ植えた
わたしはもう歩くつもりがなかったから
そこから綺麗な瓜が
生えてくるといいなと
わたしの身体には土がないので
わたしの ....
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