世界は確かにマリッジブルーで包まれている
マリッジブルーという言葉を何か神秘的な「色」ととらえてる私の叫び声
産声
うん
この声で目を覚ましたのだもの
間違いない
....
木の葉が落ちる
ように
静かに死ねる
人間は
いないだろう
祖母は厳しい人だ
でも私にはいつも優しい
子供の頃一緒に住んでいたけれど
怒られた記憶はあまりない
とてもせっかちで歯に衣きせぬ物言いで
厄介ごとを集めてしまうような人ではあるけれど
....
青春は
まだ青いカジツだから
たべてみると
苦くて
涙がでてくるね
「あのねぇ、わたし、モテないんですよう」
はぁ、そりゃまたなんで?
「わたしてきにはね、そんなにブサイクというわけでもないと、おもうんですけど」
ふん、ふん
「クラスのなかで、 ....
おとなになってから
倫理をふみつぶして歩くことが多くなった
仕事も人間関係もそんなことが多くなった
大義名分なんてそんなあるはずもなく
屁理屈と意地と感情でそれを選んでいた
....
生ぬるい夜だ。時折吹く風は昼間とは違って重さがなく、ただ空気をかき混ぜて通り過ぎる。
僅かに髪を揺らす微風が心なしか清涼に感じることに、人の生み出した毒が世界にあふれているのを知る。
夜の風は ....
瀬戸内の海辺からは
ぼんやりと霞んで
青い島々が見える
潮が満ちてくる頃には
波に防波堤が
飲まれそうになることもあるが
それでも
外海や日本海の波に比べたら
穏やかなもので
停泊す ....
神様は泣いた
それが頬にあたり
首筋につたわり
心臓にたどりついた
心臓がうずめいている
心臓がどんどん冷えていく
いくら上を見上げても
私は光合成すらできなかった
....
寒暖の差
激しい春へ通う
家族の背中を見送って
昨日の色々を
洗って干して
夢の泣き跡
草乱るる
花は散り退き
声枯れる
閑かさは汚辱の中ではらみ
愚かさに白痴の笑いを誘う
飛んだのは確か昨日
その場所で何度も貪り喰った ....
孤独な hungry wolf
陽気なボルフガング
笑顔のたえない少女
可愛い2歳の男の子
歌を歌い
喉を鳴らし
泣きましょう
笑いましょう
お調子者は
損をする。
真面目 ....
わたしが死んだら
だれが
なみだしてくれるかな
友達とかくるのかな
どんな花を
もたせてくれるのかな
眠っているようですねって
言ってもらえるのかな
何で死んだんだ ....
{引用=雨の日、その一日が悲しいのは気のせい
誰かが言っていました
「雨は世界の涙です」
それは違うと思います
僕には僕の世界があって
本当に世界と言ったら
それは途方 ....
{引用=
よくわからない
そんなよくわからない感情もよくわからない
満ちて満ちて
それだけでいいはずのものが不完全になっている
理由をさがす指先が紫になっている雨の日に
隣人の嬌声 ....
土塊(つちくれ)から縄文人は捻り(ひねり)出す
土器という名の地球の欠片(かけら)
それを手に取る我々には
単なる食器か容れ物か
想像できるは手の感触
己れが理解の範疇で勘違い
無 ....
ひとつ花のアンビバレンス
嫉妬を誘うアマリリス
物憂気なアピアランス
砂漠のようなアンビエンス
夜に潜むアンタレス
群れる羊はアクイエス
耳打ちしたのはアスタロス
....
手繰り寄せたいのは 愛の日々
さかさまに見ていた世界社会
大切にしたいものを守り通せた時に湧き出した自信がさらに君を大事にする力になり
その笑みに出会ってまた 大切にしたいと思い ....
温もりの距離ってどのくらいですか
離れていると今にも凍えそうに寒い
いたたまれずに寄り添う程に近づくと、あなたはふわふわして、何処からともなく飛んできた綿毛が鼻先をくすぐったりして、
よ ....
イデオロギーが
目的ではなく
手段なのだとしたら
人として
あるべき姿が
目的ではなく
手段なのだとしたら
二十一世紀
初頭を生きている
僕らが信じていた
二十 ....
自分のことを説明しようとして
どんどん自分から遠ざかってゆくのに気づく
ごめんなさい
なぜかあやまって着地する
それがあっているのかどうかさえ
わからないほど遠くなった自 ....
エラそうにする人は嫌われる
嫌われるほどではないにしても疎んじられる
疎んじられるほどではないにしても避けられるのが常だ
だけどそう見えてしまうかもしれない状況を
演じなけ ....
一番乗りではなかった
ロッカールームで 常連の中年女性が
油もたんぱく質も無い体を あらわにしている
錆び付いた金属のような 褐色の人
臆病者のこんにちは、は 届くことなく
乾いた音を響かせ ....
わたしたち
言葉を確かなものとして笑う
あなたは泣く
わたしの唇を滑り落ち
プリントアウトしたような顔で
あなたとわたし
美しいドット柄になって
声をぼかす
張り付いた色彩と沈 ....
三角柱の一面は
相変わらずでしゃばっている
白も
相変わらず踊っている
思いきり
死んでしまうほど長く見あげているうちに
目覚ましは鳴りやんだ
かつて
足りないと思っていた美し ....
便所の壁に
かすれて読めない
言葉がいっぱい
ポケットさぐれば
ペンが一本
僕も仲間入り
意味もないこと
書きつけて
垣間見た空(カラ)に
気高き胡蝶
失えど 失えど
寄月にて彷徨う
宵に馳せた想い
凪にて消え失せ
見上げた拠所の下
椎柴色は 美しき
掬うは涙
朽ちたモノには咲かぬ
....
夜にしかない可能性の息
あなたの首に下がっているのは地球
眠り、寝息で会話
ひとり起きて台所の水を飲む
この水は深海からすっくって運ばれてきた
フランス語のテ ....
迷い込んだ
恋の魔宮殿
入り口はあっても
出口がわからない
毎夜
キミのことを思い
魔宮殿をさまよう
痛い 痛い・・・
あたしの心臓
あたまはキミでいっぱい
でも ....
ごらん、夜が更けていくだろう。
星が散らばり輝くだろう。
あそこにはもう誰もいないんだ。
歩いたそばから道が消えていくのさ。
きみの小さな手のひらがその光を捕まえたときには、
するすると細い指の間をす ....
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