黒陽タイルの暗い部屋
六肢立体の影あり
その眼 涙亡く
畏怖恐怖され
暗い部屋に孤独あり
時折みえる
かえるとミシェル
言葉などない友情
音もなく歩く
ああ貴方は
影の ....
こんなふうにはじまって
ひさしぶりにメールしますよ。
ひとくさり話をして
くだらないことばっかゆってごめんね。
と終わり追伸には
追伸は…、今日はなし。 ....
過ぎてゆくからいいんです 春
巡ってゆくからあるんです 風
またくる季節とおもうのですか
君に触れた景色
流れてゆくからあるのです 時
掴まえないからいいんです 夢
も一度見えるとおも ....
川面に浮かぶ花弁は
沈みゆかぬと囁けり
唯ゆらゆらと漂うて
あさきゆめみし涙雨
さくら色した狂詩曲
笑った顔をこっちに向けながら
あなたの冗談で私の本気を誘わないで
その前に{ルビ偽=つく}らないあなたが見たい
邪魔が入るのはこうしたことね
しきり外せない
愛せない
....
窓の外
つばめが鳴いているんだよ
夫婦揃って がやがやがやと
渡ってきたのか
帰ってきたのか
去年と同じ場所の巣へ
ぐちゃぐちゃうるさいつばめがいる
下が汚れるから出て行って ....
公共性のない才能と
正解を欲しがる幼稚性
そのどちらもが
渦になれないおまえら液体だ
いちからじゅうまで
そんなんじゃいやなら
おまえらの惨めさにおれは蓋などしない ....
六号室に近づくな
近づくとお前もキチガイ扱いだ
癲狂院を理解するな
理解するとお前もキチガイのレッテルを貼られるぞ
近づくな
理解するな
まともなつもりなら
{引用=
うわの空に舞う花弁を掴もうとして距離を見誤る春愁の日
性別なんて窮屈すぎて息が詰まりそうだった
黄昏色の溜息を煙草の煙と一緒に吐き出して
トイ ....
ぼくがくだらない詩のはなしをしているとき
となりで聞くふりをしながら爪を噛んでいる
意地きたないからやめなさい とはいわない
ぼく自身はなしのくだらなさを知ってはいるので
沈黙を作らないための ....
ふくらはぎに内蔵されたばねが
ゆるくしなやかにたわんで、
私の躍動を確かなものにする。
大地をつかんで
重力にさからう
陸上部のショートパンツは今、
空気よりも軽い。
春にか ....
紅花油に溺れて死ぬる
ドブ色の君はファンタジー
青瓢箪を塩酸に沈めて
鍍金処理は施せないのに
施すつもりで塩酸に沈めて
悲しい顔して僕を見ないで
穴を掘って埋めたくなるから
そんな顔をし ....
油のような月が出た
油のような月が出た
私は今 嘘をつきました
一体どんな嘘でしょうか
お分かりになる方は挙手
残念不正解お座り下さい
全方位ともに弾幕が薄い
もっと俺を支援してほしい
つべこべ言わずに支援してほしい
クソを垂れる前と後に支援してほしい
クソにもクソなりの支援してほしい
俺は最大限の感謝をもって受け入れる
....
ちいさなかねが
とどいている
それはてがみ
かあさんがくれた
へんじはかかない
ぼくのかねは
きれいに
ひびかないから
ひげをはやした
あなたのこどもが
おもっ ....
Here a goldfish sings,
Now I have my white wings.
Here a stone rolls on the sky,
Now I am never ....
ふと風が吹いて
私の髪が一瞬
ふわりと浮いた
それはまさに
私の心そのもの
春の心
風はとても優しくて
陽の光を浴びて
とても暖かい
なので髪だけでなく
私の身体すべてを
撫 ....
願わくは人肌くらいの風に吹かれて
草木の匂いに包まれながら眠りたい
願わくはあなたの体温を感じながら
未来など夢見ないようにしていたい
出会えばやがて別れることも必然と
それでも温も ....
どうしようもない
猫を一匹
買ってきた
どうしようもない店で
どうしようもない値段で売られていた
見るからにどうしようもない猫を
一匹
買って帰ってきた
俺は
ペットを飼うとか、そう ....
100419
本土の春が期待される
期待される本土
期待される本土
期待されるのは
本土
ほんど
ほんどほんどと
唱えるのではなく ....
陽気な悪魔がとびきりの
可愛い笑顔で寄ってくる
俺の余命は二時間五分で
犬に食われて死ぬんだと
そう告知して楽しそうに
宝物でも愛でるみたいに
楽しそう ....
{引用=
用してください。
の代わりに使用しないでく
薄めた中性洗剤を
確認し、緩みが
アルデヒド)が残
す事がありますの
い。
組み込んだ潮、飲み
新月の細胞が混ざっ
しなさ ....
天使だとか綺麗に言葉で修飾してみたり
君は君でしかないなんて言葉で繕ってみたり
ユーアーナンバーワンだなんておどけてみたりするけれど
なんか、しっくりこない
好きってだけなんだ ....
かなしいことはするすると
てのひらをとおりぬけていけばいい
みなとまでもうすこしあとすこし
きもちのはれるすきまをさがしてる
気負いを目に浮かべて立ち上がり
停車する電車のドアの前で
....
あなたをソファーに後ろ向きでお尻をこっちに突き出す格好で座らせたまま冷蔵庫からよく冷えた発泡酒500mlを取り出してあなたのところへ戻りパンティーをスルスルと滑らすように脱がせ先ずはツルンとした臀部を ....
ん、へと続く道しるべの横で
君は、うとうととして。
途中の、い、には、しっかり捕まっている
君の神経には、ずいぶん助けられているけれど
あまり、る、に捕まらないようにしてほしいな。
君は、とても美し ....
シャーロック・ホームズは、自らを猟犬と言う
時に住処を荒らす音楽をかけようか
イメージを膨らませたら
遠吠えを聞きなさい、愛すべき空白
ラジカセ持ってきてよ
掻き鳴らせギター、夜明けに雨に
さあ、波 ....
「いつからこのようになった?」
「そなたは強くなりすぎたのだ」
「多くを見捨ててか? だが、今の私であればそれすら取り返せるだろう」
「今のそなたなら。あるいは」
「おまえは信じてはいまい?」 ....
子供が死んでいた。
焼き払われた村の外れに墓地をみつけた兵士が
石に名前だけを刻んだ。
「名前も分からずじまいだったからな」
レーザーナイフで祖父の名前を彫ったあと
煙草に火をつけて目を ....
”かあちゃん、ゆきを、さわりたいよ”
腕の中の子が囁く
”ゆきで、ぎゅっぎゅって、やりたいんだ”
蚊の泣くような小さな声で
お医者様に、冷たいものに触っては、駄目と言われている ....
3352 3353 3354 3355 3356 3357 3358 3359 3360 3361 3362 3363 3364 3365 3366 3367 3368 3369 3370 3371 3372 3373 3374 3375 3376 3377 3378 3379 3380 3381 3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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