田舎の片隅にある小屋
道具が沢山置いてある。
子供達の基地になっていた。
間違えて柱にぶつかり
小屋が傾いてしまった。
大人達は驚いて直しに来た。
誰がやったとかは聞かれなかった。 ....
◎
ある日
目がさめると、ぼくがぼくの部屋の窓辺から
こっちを見ていた。
やあ―窓辺のぼくがそういうと
ぼくはぼく自身に血が注がれるのを感じた
ぼくはぼくと朝食を食べた
皿の上にブ ....
またねは、
バイバイで
ありがとうは、
さよならなのかな
何があるわけじゃない
君とわたし
何があるわけじゃない
未来だが
君を
まつことにする
勝手に
まつ ....
石と夜の間に 硬質な 大気が宿る
焔の中に描かれた 淡い筋 その熱
鏡の水面に 風が揺れる 針のように
黄金の雨に 濡れながら 光る
蝋燭が 泣いて 熱い涙 生命を融かして
....
不良と教師のカップルは
対幻想の
極致です
不良とクラス委員長
これもいい
不良と不良のカップルも
やはり
対幻想です
ツッパって生きてきた二人なんですから
....
◇機関士:
パリ発、コンスタンティノープル行き6両編成。
ほぼ定刻でウィーン発。
乗客の体調不良等、異常の報告は無し。
これより政情不安定な地域を通過。
よって盗賊団の襲撃に警戒セヨ。
....
侵入異常で出ろったって
野郎何遍も何遍も
解除忘れて女連れ込んで
阿呆なカエルじゃねぇか
行けったって
何もねーだろう
行ったって又あの ....
次の物語も
まっ白い煙、通すガラス製のダクト
口に突っ込み撒き散らかした
白い宝石の舞う竜巻
朝日に照らされてキラキラする
船員はみな、眠っている
額に汗を浮かべて
夜を越えたから
....
真っ白な塩のようにすましているけれど
糖衣にくるまれて微笑する錠剤を尻目に自己を主張する
一瞬薄甘く そして苦く苦く
ゼリーで覆い
オブラートで包み
私は何とか此奴に対抗しようともがいて ....
あたまがわるいだけではなく
さらにおかしいと
評価されたとしたら
2種類の指標で
低 と評価されたので
(A) よい ふつう わるい
○
(B) ただしい ふ ....
王妃様は わるいひと
王女様は きれいなこ
王子様は やさしくて
いつだってたすけてくれるんです
森の魔女 わるいひと
小人さん よいひとばかり
おひめさま がんばって!
....
5
成り成りして成り会わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぐ
ため
類人猿は歩きながら
歩きながら
空腹を覚え
傍らの虫を食 ....
飛べ
高く 高く
遠く 遠く
何処までも
何時までも
未来へ
その先へ
飛び行け
酒を飲みすぎた後で
生活が憎たらしくなる
虚ろな眼をして
日の光を見やるときには
仕事らしい仕事はすべて
白々しく見えるものだ
それは酒に飲まれても
飲ま ....
あなたの手のひら
が
つめたくて、
安心した。
人工のひかりを掻き消して
頬を青暗く染めるのは
ぼくのピアノの音だけだろう
難易度F別れの曲など弾きながら
きみ訪ねてくるのを待っている
東名高速を走りながら
....
冒頭から悪いんだけども、どうやったら伝わるかなー
多分恐らく生涯、僕の気持ちが君に届くことはないと思うんだよね
どんなに日本語の使い方が上手くても100%無理なんです
でも一応訊いて ....
青ざめた薔薇の横貌
月を相手にパントマイムするアルルカン
時計塔の溜息
幾重にも自己複製する記憶
仄昏いカルテ
見えない翼の天使
森の浮遊
虚空を音もなく走る硝子の列車
白い小鳥が描か ....
お酒と仲良くなりたいのに
お酒の方が僕を嫌うんだ
だから、今日もお酒と話し合ってみたいんだけど
いいよね?
夜明けといっしょに目を覚ます
お気に入りのいちごジャムを
トーストに塗って
飲みこんで
呑みこんで
体がべとつく感覚をおもいだし
半そでと長いスカートに着がえ
昨日から飼いはじめた水 ....
置き忘れたのは
誰の気持ち?
なくしてしまうと
だめになっちまうから
はやく見つけないと
なくしっぱなしで
遺失物置き場に
うっすらと
ほこりをかぶってる
そ ....
ベンジンが
人の肺を病み
フィラメントが
人の眠りを奪う
星々が
人を時間で縛り
CPUが
人の脳を堕落させる
市民社会が
人の命をかすめとる
ドルユーロが
人の目を歪ま ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる
自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
アナタ タイソウ ツカレチマッテイル ラシイジャンカ
ユビノサキマデ シビレチマッテイル ラシイジャンカ
ソレハ タイソウナァ コトダァ クロウダァ
サゾ ニゲタカロウネェ ヨワサッテ ヤツ ....
さて、標準的な手術の外報と言うからにでして、米を食む虫の眼球位であるところに穿孔の当たる事尚ドッペルゲンガー的妄冪の手探りにて前頭葉の傷つきを留めよ。飽くまで回路の修理であり、物寂しい音々しじまの凱旋 ....
日々 生きている
毎日の雑用に流されながら
悩み 喜びを交互に感じながら
生きることは 理屈ではないと
思っている
子育ての時期は
自分を忘れて
子供たちに 愛情をそそいだ
....
ついに
質量をうしなって
浮かんでいる
夕焼けに
焼かれてもなお
輪郭を保ち続けて
やがて点となり
そのさらに
小さな点の中心へ
飛行機は飛んでいく
私の知 ....
果物ナイフをきみは忘れたの
ドラマの星空が歌を歌うように
ベランダの一人の女を照らしている
それは街明かりなのかも知れない
次の日の公園で
ぼくは他の女とキスをし ....
せいめいを
かいてみてください
あなたが
じぶんのなまえをかけたら
それがこたえです
あなたのりょうしんから
あなたにあたえられたものが
せいめいです
あなたがほんとうに
....
中洲に立ち止まった時間
初めてなのに何故だか懐かしくて
辿った記憶の終着点には
少年が笑いながら花を引きちぎっていた
涙腺をどこかに落っことしてしまったことで
確かに愛は死体となった
....
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