<天の支配>
天邪鬼が見落とした
のぞき穴の向こう側で
支離滅裂に見えるように
配置された狂気
<まちるだ ・ まざあ>
巻毛の彼女の
乳房の黒子を
ルーペで焦 ....
ときどき僕は、まだ羊水の中で
少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする
それは子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている
とき ....
にんげんは死ぬまでいきる
あたりまえのことだ
自分はやわじゃない
今までだって
乗り越えてきた
そう たかをくくっていた
食事をする気にならない
何をするにも 上の空
....
何故ならオレは血だ
血の疾風怒濤だ
猛り狂って世界を巡る風の叫びだ
だから至高の女を組み敷いて犯す前に
やる事がある。
尻肉が胡桃みてーに硬直するほど押し広げられた全開脚の
腱の立った白い ....
あなたの
まじめさはいい
ただしさはいい
はじめはたにんを
ひていしなかった
けんきょさがいい
ひとがらもよかった
けれども
ひていしている
ひていしはじめている
....
空のない世界は言葉としての全体感すらない。一つの、葉に手を乗せた。庭を向かう風に立つ。僕の思うことなんて失われてしまった、明日に自分の考えとなり馳せる。アスファルトの隙間の芽を芽生えさせた、緑色となっ ....
友達のケータイに電話をかける
「もしもし」
友達が言う
「今スピーカーフォンにしてるから」
そうか、ではこの友達は
見た目がケータイ電話になった僕と話しているようなものだ
僕はふざける
....
おお 勇者よ
旅立ちの前にそなたには教えおかねばならぬ
おお 勇者よ
これから行く手を阻む様々な困難に出くわしたら
私の言葉を思い出すといい
まず ....
すったらこと、やめてまえ
いつまでも
からっぽねやみの
しらみたかり
えんたことするなや
最初から警察は、動機を絞り切れなかった。
営利目的なのか、
悪質な愉快犯に因る犯行なのか。
捜査はその両方の線で進められていた。
マスコミ報道が
一切行われることの無い様に
協力を得て ....
わたしは
わたしという
のりものにのっている
わたしのなにが
のっているのか
みえている
わたしのからだに
こののりものに
とおいごせんぞさまの
みこころが
わ ....
その意図あなたへ
丹精こめて織りました
今のわたしの全力です
受け取ってください
春がめぐる
Tシャツ一枚で飛び出した
始まりを予感させる陽気のただなかに
死んだ季節の影法師
....
股間から発射される
私やあなたの分身が
もしもパウダー状だったなら
まっ白い粉(ナノ粒子の)だったなら
さあ、あなたはどうします
さあ、さあ、さあ、さあ
どうします
えっ?
サラッとし ....
私は隣のベッドの由香さんをみつめる。
窓際で由香さんのシロツメクサのパジャマが
かすかに上下している。
外を眺めたまま眠ってしまったのかもしれない。
そう思って、ほっと息を吐く。
眠れな ....
「じゃあ、このスピーカがとまったらどうするの?」
「はい。だいじょうぶ。スピーカがとまったことを知らせるスピーカが鳴りますので」
「もしそれも鳴らなかったら?」
「窓の下で網がひらく仕組みに ....
くるしいような くるおしいような
指先からしびれ
舌先へとつたう
緩く脆い天上からの糸に
ほの青いひかりを重ね
雨と名前をつけた
歓喜のような
音と冷たさに
髪をつたう
いと ....
みんな
めいめい
木切れを持って
どっか叩いて
うたおう
彼女は風景をころすためにうたっているんだって
うたおう
たたこう
うたおう
たたこう
とおくから
よぶから
み ....
転校する前の緑ヶ丘小学校の時
担任の石川先生が音楽の時間に
みんなに宿題を出します。
今度の音楽までに
短い歌を作ってきて下さい。
そして音楽の時間がきたら
みんな次々と
学習ノ ....
例えばオレの女はAneCanモデルでピアニスト
プロダンサーでハリウッド女優、リリック・ソプラノ、ド変態
女神で奴隷、天使で悪魔、妖精で人魚でお人形
まっさら処女のドドメ色淫乱、水色聖母
銀色 ....
兄貴が結婚した
10年ぶりに家族がそろった
俺は金が無いから、川に行ってハエンピンを70匹釣ってから揚げにした
お袋は唐芋の天ぷらを沢山作った
宴もたけなわ
親父がじいちゃんのゴ ....
もしかしたら雨が
降っているのかもしれないと思う
特に興味はないけれど
窓の外からシトシトと
何かしらの音が聞こえてくるから
もしかしたら風が
吹いているのかもしれない ....
僕は沼に潜っていく
どんどん
どんどん
もうとっくに日は当たらない
もう君の声なんか
聞こえやしない
どんどん
どんどん
それは
自分の意志
何者の干渉もありはしない
ただそ ....
これからいろんなことを「共有」したい、とあなたが言ったので、
ためしに桜を一緒に見てみた。
あなたの何かがわかるかもと思いひたすら桜を見ながら10キロも歩いた。
でも私にできたのはたくさ ....
静かな夜の水面を
あてもなく滑ってゆくヒカリ
道はつねに複数あり
悲しみはいつも一つとは限らない
紙の上を走る深夜の孤独
どこへもたどり着かないはずはない
ただ今一筋の光を見れば
も ....
日々をすごしていて
ふと、頭をよぎったことを
詩にしようと思い
いつもノートの切れ端にメモしていた
でも、やっぱり
それはナマモノで
この間ノートを開いた時 ....
平和を重んじる所に生まれ
平和を重んじる所で育った
平和を重んじる学びを受け
平和を重んじよと教え込まれた
毎年夏には資料館へおもむき
数々の遺品や写真を見て
....
ちーちゃんはぼくの妻で
特技はいびきをかいているぼくの鼻を
つまむことなんだと
嬉しそうに言われても
ぼくはどうしたらいいんでしょう?
おなかがへっているとき
だれかになにかをわけてもらうと
すごくうれしくなって
こころがゆうふくになったきがして
じぶんもだれかにわけてあげようとおもえる
そして
わ ....
闇の底を疾走しているのではなく
ひたすら潜行しているのだ
と思った
望みは西から東へ
ラブホとパーラーの漁火の間に間に
脂ぎった回遊魚が澱む
安物のサラミのにおいをさせながら
....
鉄棒のように目を覚まし
自分の肌と同系色のものを食べ
いつの間にか飛行機に乗らなければいけない
ということに気づき
慌てて二階にしかない部屋で
知っている限りの身支度をし
途中 ....
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