[273]足立らどみ[2025 05/15 19:31]☆
日本の詩は情念 その2
その他近代歌人の情念表現
近代の歌人・詩人たちも様々に情念を表現しました。以下に代表的な歌人を挙げ、その詩風を論じます。
? 与謝野晶子(短歌集『乱れ髪』ほか)
浪漫主義的な奔放さを持つ晶子は、23歳で刊行した歌集『みだれ髪』で情熱的な恋愛や女の情念を大胆に歌い上げ、一躍革新的な歌人となりました。奔放でエロティックな表現(「熱き血汐にふれもどる戀」など)は当時の封建的な道徳観を驚かせ、「恋は目に見えぬ火の如く」など情念の奔流を短歌に込めました。また反戦短歌「君死にたまふことなかれ」では、涙ながらに弟に戦死を止めようと訴え、その激しい愛情と平和への願いが強く
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