[745]ハァモニィベル[2019 06/04 03:15]☆
なったということは、彼の名誉心の最初の、最大の行為であった。
〔・・〕人間はもはや環境と直接に融合して生きることができず、むしろ環境に対立し、これと戦うことによって生きねばならぬ。――名誉心というのはあらゆる意味における戦士のこころである。騎士道とか武士道とかにおいて名誉心が根本的な徳と考えられたのもこれに関聯している。
世間の評判というものはアノニムなものである。従って評判を気にすることは名誉心でなくて虚栄心に属している。〔・・〕両者を区別することが大切である。
〔最後に〕
ゲマインシャフト的な具体的な社会においては抽象的な情熱であるところの名誉心は一つの大きな徳であることが
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