[745]ハァモニィベル[2019 06/04 03:15]
とができた。ゲゼルシャフト的な抽象的な社会においてはこのような名誉心は根柢のないものにされ、虚栄心と名誉心との区別も見分け難いものになっている。
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ゲゼルシャフトになりきれずに、ゲマインシャフトにも戻れない、現代社会という竜の悲鳴に、嫉妬が交じり合うと
一番背の高い凡人が褒められ、まだ小さな英雄は貶められ葬られてしまう。

そうなるのは、どうやら三木清によれば、虚栄心の強い凡人と、名誉を重んじる英雄の区別がつかないせいだ、ということらしいね。


と言っても、三木清が言うように

>人間はもはや環境と直接に融合して生きることができず、むしろ環境に対立し、これと戦うことによって生きねばならぬ。

とは俺は思わないがね。

 「対立して戦う」というのは、どちらかの死を意味するからね。

俺は、最良の結果が出るように工夫しぬく。それが性善な人間の生きる道なんだろう、とぽややんと思っているよ。

但し、なるたけ温かい土地でね。


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