[126]伊藤透雪[2012 05/15 13:51]
恋愛は人間を描くことになりますので、平凡には書けない難しさが実はあります。
そして読者におもねることなく、世界を描くと、「共感した」という人は少なくないものです。
ジャック・プレヴェールの「Paroles(高畑勲氏訳が秀逸)」に収録されている短い恋愛詩、それもそうです。

自分の事をつらつらと書くのとはまた違っていて、誰にでもあてはめることが可能
であり、または想像すること、思い描くことができる。
もし空想が好きならば、必ずなにかしらの心の変化が起こるでしょうね。
現代詩、という括りに当てはまるのかはわかりませんが。

そうそう、谷川さんと共演の桑原滝弥さんとのトークで、韻というかリズムは大事だね、
というお話に頷いていました。読み手を引きつける力になるようです。
また、私が詩人ではなく編集をしていた人から教わったのは、ら行の言葉が散りばめて
あると、光って美しい、との話でした。
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