[119]……とある蛙[2012 05/13 20:56]
「韻律とモチーフ」大和書房刊1977年4月発行

 前述の考えを前提として、谷川雁の証人や吉岡実の僧侶あるいは萩原朔太郎の詩などを意味論も含めて音数律の分析も合わせてしています。


韻文の音数律に関しては菅谷規矩雄「詩的リズム」が詳しいですが/日本語のリズムを音数ではなく拍数で捉えて四拍四小節と捉えています。基本そのように考えると分かり易いですが(笑)。ただそれだけでは何の結論も出ません。

 七五調と言ったところで奇数の音数は二と三あるいは四と五など異なる音数の組み合わせとなり、言葉数の増減による動的イメージが発生するようです。それに対して偶数の音数は同じ音数の組み合わせが可能で
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