[3]小川 葉[2011 03/26 20:14]★3
眠っていた。
翌日、ラジオと石油ストーブを見つけて、
情報と、暖と、調理はなんとかなった。灯油があったのだ。
暗くなるまでするべきことをして、
懐中電灯も電池も少し見つけて、
暗い中、焼きそばバゴーンを食べた。
限られた一杯の水を、石油ストーブで沸かして、
息子の分に入れたお湯を、妻のバゴーンに入れ、
最後に僕のバゴーンに入れて食べた。
あれが僕らが家族になってから、
最高においしい夕食となった。
余震が来て、外に出ると、
空を見上げた妻が、あれはなに!?と、
指差して叫んだ。
オリオン座が見えた。
北斗七星も、カシオペア座も、
北極星も見えた。
ふだん見
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