透明通信/石川和広
 
びる
びる
びる

雨粒のの当たるびる
風のぶつかるびる

まどに空うつる
中でうごめく人影をとおくわたしの
目におくる

霧粒子
壁やねこやテーブルのばなな貫いて

あれは、Kだそんなことありえないこのちかくにはいない
やばいヤツだ
なんでここまでくるんだ3?はある
まっすぐには来れないはずだ

俺がよんだのか
ここまで及んでくるのは
ヤツと俺両方狂ってるからだ
見えるものを見てしまったからだ
ひとみが、もう機能しないまま
一点凝視なんだ

氷みたいなんだ
あいつの影に触るとき

あの時遠くの席にいた
ケイタイなんているか
とKはいっ
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