深層恋愛/アクアステル
まだ五時だというのに
外は月夜の海中のようなブルー
静かに蒼い
電信柱のからす
低く垂れた満月を見て
何を考えるのだろう
わたしは窓のそばの椅子に座り
膝の上に読みかけの本を置いて
眠り続けているようだ・・・・・
・・・・・白い道は八方に伸び
瞳の奥に突き刺さる
軽い眩暈を感じながら
刺さった道を見つめている
(この道はどこまで続くのだろう
赤い楽園までだろうか)
外はすっかり深海世界
知らないよい香りが漂い
月はどこに消えてしまった
電信柱で鳴くからす
空に向かって叫んでいる
遠くの丘の上では
白い
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