銀河鉄道/千波 一也
 
各駅停車の鉄道がはたらいている
ひとの数だけ
想いの数だけ
星空のなかで
各駅停車の鉄道がはたらいている

天文学には詳しくない僕たちだけれど
きれいだね
しあわせだね
このままでいたいね
語りは
一言でいいのだと思う



流れ星がひとつ、いった


あれは
命の燃え尽きる光
そのさまを見届ける者は果たして幾つ在るのだろう
或いは
誰にも気付かれることなく
ただ
確実に
満天の星空はカタリ、とまわる



涼しく夜風が吹いたなら
それは
鉄道列車が走り出す合図

無限の時の端っこを
今ここに
しっかりと繋ぎとめて
つぎの光を
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