銀河鉄道/千波 一也
 
光を
追いに
発つ

その汽笛




往こう

透明な乗車券は
手のひらの温度に溶けやすくて
心もとないかも知れないけれど
たやすくは見えないことが
僕たちの美しいさだめ
時刻表のなかには
蕾が溢れている
咲き誇る色合いは見えなくても
予感が香る

語りはまだまだ往ける

ほら、微笑んで





満天の星空はカタリ、とまわる



瞬きをしよう

ゆっくり



カタリ










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