凍衷花想/アマル・シャタカ
この思いを
咲き誇る花に受粉する
花弁はすべて地に落ちて
見慣れぬ果実が
姿を見せるだろうときに
あなたがその実を口にすれば
ほろ苦く
思いの核も同じように地に落ちて
あなたはそれを忘れるのだろう
喜びの春が来ても情熱の夏が来ても
芽吹かず
人恋しいだけの秋や幻想の冬が来ても
咲かず
ただ心が砕けそうな凍えそうな
あなたの黄昏のときにだけ
その花を見るだろう
ほろ苦い想い出を
忘れられた想い出を
一片の生命に変えて
一人残されたあなたのために
ひっそりと咲く
あなたの想いが垣間見せる
僕の心を
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