長期休夏/霜天
 
をしていた
僕もそうだったのかもしれない


 *


神社の石段
夏の真ん中でそこだけは
切り取られていくようだった
座ってみると、心音を盗まれたように
僕まで平面になってしまう
冬ならば重ね着をする方法も
知っているのに


 *


君の夏はまだ終わらない
迎えに行こうかと思ったけれど
覗いた部屋はあまりにも静かで
ドアノブから手が、離れなくなってしまう
もう少しだけ夏を続けよう
何日と、何時間何分何秒
そういえば腕時計は、いつの間にか壊れていた
誰にも言わない一日はどこへ行けるだろう
今はまだ、夏の途中ということにして
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