殺戮神話/宙空 心
翼を広げ 翔び立て
蒼窮に淀む闇を撃て
殺戮の天使よ
己(おの)が運命も焼き払い
壊れた世界を呼び戻せ
どうせ不様に生きるのならば
この命をくれてやろう
誰にも叶えられない願いを
もはや祈るはずもなく
太陽を射貫(いぬ)いて
この指に赤い輪を
灼熱の愛を
禁断の果実を
止まらない血の涙も
どうか花の糧にして
漂うカラカラ
地の如き死臭
力無き者の願いはひとつ
虚しき力の渇望よ
されど天使は血を求む
殺戮の彼は目を醒ます
眩暈(めまい)の髑髏(どくろ)
かの地は何処(いずこ)
夢現(ゆめうつつ)の中毒も
いつか魂(こころ
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