殺戮神話/宙空 心
 
ころ)に威を振るう
誰にも気付かれることなく
我の手は血に染まる
嗚呼  誰が為  己(おの)が為


月を壊して
この耳に白い輪を
月光の雫を
白磁の腕(かいな)を
相容れない狂気なら
いっそ大地に平伏(ひれふ)して


踊る 躍る
終焉の舞い
優しくも残酷なしらべ
不確かな旋律
奏でる曲譜
愚者の戯れ
誰が為に我は舞う?


愛して
愛して
殺されて

それでも我は踊り狂う
嗚呼 誰が為  彼が為
双頭の龍の腕の中
八俣の剣で魂(こころ)を砕く
嗚呼  誰が為  君が為


蜘蛛の糸を断ち切り
捉まる手を振り解(ほ
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   グループ"四文字熟語"
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