彼の乗った船が エーゲ海で消えた/もも うさぎ
 
の前の夜に

何百万光年も向こうの銀河を発見した


それはあたしたちの銀河系と同じ 渦巻銀河で

回転するその独楽のような小宇宙は
中央から外に向かって おびただしい数の 
ダイヤモンドの光を 放っていた



その情景は
深海のようにも見え

海に浮かぶ銀河に
あたしは そっと 手を伸ばしてみる



ここに入れば あたしはひとりではない














扉を閉める音は 思ったより響かなかった

砂浜には ひとの気配はなく
ただ 騙しているような 白い空が広がるばかり

いつ
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   グループ"■ 現代詩フォーラム詩集 2007 ■"
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