■共同作品■ 蒼もしくは青/Rin.
 
打たれた心の不在証明

透明のモラトリアムに繋がれた君の一翼解き放つ青





   「青の飛翔」


この風で飛べる気がする夜空、星どこまでいこう翼広げて

群青の夜風に吹かれバイオリン過ぎ行く夏に共鳴のエア

大宙(おおぞら)はすべてで一つ時も越え 君との距離もきっといつかは

流星群思いの針の千と降る僕と君とを夜に縫い付け

星ごとに一つ人にも一つずつ欠ければ泣けぬピースをいだく

星屑の雨に打たれて夜を越え紫かすかな傷を味わう

窓越しの群青に乞う夜明け前捧げる白い言葉に溶けて

空と宙(そら)境目にあるステイション 始発は6時また咲く夏へ






   グループ"■短歌バトン■"
   Point(14)