■共同作品■ 秋色水晶/Rin.
「目にはさやかに見えねども」
二の腕に日向の匂い残りおり 気付けば日暮れ夕風の立つ
秋来ぬと告げんばかりの午後六時 風鈴の音も耳に違へて
水を踏む頭上に蓮の花が咲く 物語る夢こころをなぞる
言の葉がひらり、流れるように時は ちいさな秋を 知らせてくれる
「水晶三連」
二人なら真夏に雪の結晶を ハァトに宿し水晶になる
水晶のグラスの水滴なぞっては わずかに傾く夏の陽を聴く
翠色のつるり飛び出す枝豆に 水晶浜のうたかたを見る
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