哀しみ皇子(3)/アマル・シャタカ
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
涙を宝石にするっていうオジサンのところでお泊りなの
しごとが終わってオジサンは
「皇子、ここに座りなさい、飲み物を出してあげよう」
なんだか、琥珀色の飲み物をだしてきてぼくにいう
オジサンこれは?
「甲羅(こうら)、という名の飲みものさ」
ええ!あのカメの?
「あははは、カメから作ったわけじゃないよ
カメの甲羅から作った鼈甲(べっこう)というのに色が似ているらしくてね」
オジサンは笑いながら、ぼくの甲羅にストローをさしてくれた
ちょっとしたことがやさしいオジサンだ
きっと悪い人じゃないんだろうな
ぼくは一口飲んでみた
うわーーーー、
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