小説『Is it no use crying over spilt milk?』(6)/宏
実は今日、既に曲は完成していた。
聞かせてあげる事も出来たのだが今朝見た天気予報によると明日は雪。なんとなく、初めての曲は雪の中でデビューさせたい気がしたのだ。
もし積もったら去年のように雪だるまを作ろう。そしてその横で演奏するのだ。
自分も来年で大学四年、将来の事を考えていかなければならない。
就職活動なんてしていないし大学の単位も殆どギリギリだが、明日先輩に曲を聞いてもらえればきっと、何かが変わるような気がした。
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足取りが重い。
急な仕事が入ってしまい、約束の時間に会社を出ることができなかった。
時
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