AM6‥00 または実験的感覚的その5/はじめ
僕の体とベッドはまた冷たくなる 朝日は雲に隠れ 世界は沈んだトーンを生み出す 世界は『包んでいる』のではなく『包まれている』 僕の心の奥底のように世界は 心は テンションの帳尻を合わせる
僕は再び深い眠りに落ちていく 今度は底の無いとろとろとした薄緑色に濁っている水の中へ 全く汚くない むしろゼリーの中を沈んでいくようだ
全く現実と夢と夢の関連性の無い夢を連続的に不鮮明に記憶して 僕はゆっくりと瞼を開ける
時刻は既に現実的な時間となっていた 僕はベッドから起き上がると何も考えずに部屋を出た
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