連輪の蛇/木立 悟
れたばかりのもののようにかがやく
舞うもののまわりに
常に 常に
鳥のかたちをした無数の針に
刺されても刺されても
あなたはあなたでいるだろう
海を割る力で水たまりをわたり
あなたは微笑みの輪を歩むだろう
誰もとどかないところへと
たったひとりで行くのではなく
常に見えないものの手が
背をつらぬいては消えるのを
感じては 感じては 飛ぶだろう
雪に埋もれた道の向こうに
雪に埋もれた原がひろがる
少女は林のなかをすぎ
白に捧げる舞をひらいた
舞う花となり
舞う羽となり
指の間によみがえる
光の声を聞いていた
蛇の声を聞いていた
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