運命さん<18のprose-16->/ウデラコウ
blockquote>まぁ 座れよ あんまり用事はないけど 話ぐらいしてやる
まさか自分に命令されるような日が来ようとは 思ってもなかったので
私は少しだけ 顔をしかめましたが
それでも運命を敵に回すのはどうかと思い
静かにいつのまにか現れていた椅子に 腰掛けました
すると運命は 私に向かって勢い良く 喋りだしました
それは運命の自慢話にも聞こえましたし 愚痴にも聞こえましたし
不満にも 喜びにも 楽しみにも 悩みにも聞こえました
私はその運命の不思議な話に じっと耳を傾け 静かに聞いていました
その様子に満足したのか 運命は区切りの良い
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