八月の太陽/
ベンジャミン
気がつけば
見上げるのを忘れるほどの暑さ
八月の太陽は
僕の服を一枚ずつ脱がしてゆく
ぜんぶ脱ぎ捨ててしまおう
そう思えるくらいの
光線を放っていたはずなのに
いつの間にか雲に隠れて
それでも薄目をあけている
恥ずかしがる
そんな太陽を見つめながら
いつもより大きく笑っている
僕もほんのりと色づいてしまう
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