K/ピッピ
のあとで$キーをなめる
わたくしをなぜ火で焼くの火がこわい火がこわいから海で泳いだ
暮れすぎて不安になった夕方に震えて性器をさわり続ける
踏まれた蟻のカウントダウン、10、9、8、7、6、5、2、1、
目を閉じる 全治三十三秒の傷をまぶたの裏に刻んで
イエスってこれははいって意味じゃなくこれはキリストこれは又吉
ヘンゼルが「あたしエンゼルだったらね、あなたデビルよ、感謝してよね」
カービィを追いかけるうち吐瀉物をのみこんでいた、お互い様に
あくびだけうつるのなんてふああああああんどっちの鼻母音だろう
首筋をなぞると指が真っ黒になる、蛍光の下(もと)で二匹は
シャー芯を入れ忘れてるシャーペンをひたすらノックする初夏の闇
厚着した君は鳥だね白系の羽根まみれだね 不自由だった?
破瓜した窓にさわるの、かわいそうね、かわいそうねってわたしのことよ
呼吸するためだけの穴だったのに大切なこと押し付けすぎた
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