緑と紫/結城 森士
 
ているのだろうか、何も変わらない、弾ける、意識の中、無数に散っていく一つに溶けていった

「嬉しい」という感情を込めて吹いたしゃぼんだまは
風に乗って、
揺れて、
弾けて、
その瞬間、
シャワーの音が甦った

(湯船に響く。
         一滴。弾ける)

今改めて、球体の向こう側の感覚を知ろうとして触ってみる。それは曖昧に弾けて飛んで、何も、変わらない、意識・・・・・・・・・
ぐらっと揺れる(緑と紫/流動)昇っていく不安定な痺れを、混ぜ合わせた
    混ざり合う事のなかった色/流動する記憶

・・・・・・・・・・透き通ってない。ハッキリしない。未だに知らない。





「テーマ先行型投稿企画 Apoptosiem」
今回のテーマは【しゃぼんだま】


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