創書日和「爪痕。」/狠志
 
空を誰かが引っ掻いた。

鋭い爪で、何度も、なんども。

空の爪痕は、広がっていった。

大きく大きく、手当が出来ないくらいに。

空は涙を流さなかった。

どんなに痛くても、我慢した。

ozone hole。

僕等を守っててくれたのを。

知ってか、知らずか。

まだ傷付けてる。

空の涙、零れてるのに。




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