創書日和【神】 川の子供の神様/大村 浩一
 

子供の神様は我に返った時 いつもひどく悲しみましたが
その後でいつも 落ちた子供がいつの間にか
神様自身になっているのに
気づくのでした
村の大人たちはそんな子供の神様のことを
生き神様のすることだから と
敬い恐れながらも
時には生贄まで捧げて
許してきました


長い年月が流れて
大人たちは自分の住み処や姿、食べ物を
欲しいままに得られるやり方を
だんだん見つけていきました
その度に人の数は増え
その度に子供たちは飢え
(こっそり貯め込んでいる奴も居たのですが)
その子供たちが飢えないようにと
また新しい、時に小ずるいやり方を考えて
(あるいはそうい
[次のページ]
   グループ"創書日和、過去。"
   Point(7)