創書日和【神】 川の子供の神様/大村 浩一
 
ういう奴に騙されて)
ある頃からそうしたことは止めどなくなり
とうとう子供の神様の分を
取り上げてしまおう、という事になりました


その大人たちは水の源を堰止め
川の両岸を石で固め
少しばかりの精製物を作るために
沢山の毒汁を川に捨てました
魚の神様は馬鹿のふりをして
適当にやりすごそうとしましたが
おかげで魚たちは身体に毒を溜め込みました
その魚を食べた身のこなしの軽い鳥や猫たちは
ひとたまりもありません
当然、同じ魚を食べていた
村の子供たちにも毒は害を及ぼしはじめました


川の子供の神様はとても驚いて
大人たちに知らせようと
鳥の神様と猫の神様に
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