荒川洋治を読んでみる（二） 『消日』/角田寿星
白ロシア共和国。のっけから登場しますね。現在のベラルーシのことです。ベラルーシのお隣さんは、東にロシア、西にポーランド、南にウクライナ、北にラトビアとリトアニア、とくれば、だいたいの地理感は掴めますでしょうか。旧ソ連からせっかく独立したのにロシアに再併合されたがってる変りもんで（失礼）、詩とは関係ありませんが、現ウクライナのチェルノブイリ原発事故で、放射能灰がじゃんじゃん降り注いだ地域です。
ベラルーシはなだらかな丘陵地域で、なあんにもないところ、だそうです。シャガールとか、ドフトエフスキーとか、けっこうな人材を輩出しておきながら、古くはロシア、次いでリトアニア、ナチスに占領されて、なあんにも残
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