ヒューム「ベルグソンの芸術論」(6)/藤原 実
 
受けたのではないでしょうか。


詩が知性と感性のバランスによって構成されること、そのバランスを作品にあたえるには科学的な方法が必要であること、それによって天体のような秩序のあるアクティヴィティをもった詩的世界を再組織すること、またいわゆるアレゴリイとかシンボルとかメタファなどを利用して詩を書かないこと、つまり「意味によって詩(ポエジイ)を作らない」で「詩によって意味を形成」するにとどめる。
…それらの詩は、ポエジイそのものの純粋な表現であって、観念のシムボルでもアレゴリイでもメタファでもない。

        (北園克衛「詩における私の実験」)
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