金魚の初恋/
愛心
「お前結構
美人な金魚だなあ
お前の名前は
べにか だ
紅く香るって書いて
紅香だ
ちなみに俺の名前は
むつき だ
夢の月って書いて
夢月
よろしくな紅香」
夢月は一気にそう言うと
にっと笑いました
ドキンッ
私は体中に電気が流れた気がしました
夢月がスッと去るときも
待って と言いたくなりました
私はこの日運命の
漆黒の殿方に
出遭えたと思いました
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