憂淫雨/
三州生桑
憂淫雨
独酔憂淫雨
雨中幽鳥吟
詩魂何処有
寂寂石榴陰
淫雨を憂ふ
独酔 淫雨を憂ふ
雨中 幽鳥吟ず
詩魂 何処にか有る
寂寂 石榴の陰
長雨を嘆く
私は独り酔っ払ふ 何と長い梅雨だらう
この雨の中で、山奥に潜む鳥が詩を詠んでゐる
私の詩の魂は、一体何処に行ったのかと思へば
寂しげに咲く、あの石榴の木陰に隠れてゐたよ
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グループ"漢詩"
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