ライト・ヴァース雑感 その2/ふるる
』という本を読んだんですが、こちら、アメリカの詩の歴史と、それに影響を受けまくった日本の詩の歴史と、アメリカ詩がざっくり紹介されているという親切な一冊です。ところがこの本にはライト・ヴァースの「ラ」の字も出てきません。1981年発行だから、著者が知らないってことはないでしょう。
「ん?」と思って考えるに、アメリカ詩の歴史ではライト・ヴァースというのはそういう分野や考え方がもとからあったわけではなく(アメリカ詩にあったのは、イマジズムとかビートとか)、軽めの詩のよさを分かってる人が、あまりにもイギリスやアメリカで無視されまくっているのを残念に思い、「いいのあるから、みんなもっと見て!」という気持ち
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