【短歌祭】雪の降るふるさと/ふるる
夕暮れのスケートリンクすみれいろ映画のフィルムにひとすじの傷
吹きさらしお腹の弱い星たちが
斜めの森に逃げ込む師走
「さむいね」と言い合える子がいたっけなそっちはとうに冬なんだろね
息白く○(まんげつ)かすむガラス窓へやの明かりをもう消そう、。(ゆき)
ガラス越し木枯らしの音が見えるカフェ
すみれ色のコートを忘れた
枯れ枝に震える青い星ひとつモズの早贄干からびている
霜の朝
(( 、 。「 、 」「 」))
かじかんだ指を 舌で 暖めたい
雪の降るふるさとの雪ふみゆきて冬はわたしのふるさとにあり
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