25Y・12.10/木立 悟
 




弱さについて
溺と死と弱の近さについて
もう十二分に知ったはずだ
まだ日が改まらぬ宙空の笑いと
睡眠のない子供たちについて
まばたきと生物学と水かきとエラしか論ずることができない人々にとって
十一月の郊外都市の
塵に似た新旧人工の交わりよりも
捨て値で売られた毛糸玉と
そぐわない白い家 自家製の森
時など超えてもいないくせに
表情の鎧を雪にするもの
あらがう子供とやとわれた子供と
もはや いまさら近視眼の自国を
視ようともしない擬態の
かろうじて足る狗摩離(くまり)の
弔いのない道の
臭いのない道の
とまどいと「村」の字を忘れた空と
今も畜生
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   グループ"「吐晶」より"
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