ニュー/ヒア/nm6
 
ニュー。ニュー。
新しくなることについて考える昼すこし前の柔らかい光だ。


上着のポケットにしまっていた石を垂直に投げる。加速度と重力。そう、加速度と重力がせめぎあうその瞬間の曇り空に、押し付けの幸せはない。インド洋の端にも沈む太陽のことだ。ぼくらはいま涼しい東京で、悪い気はしない。ところで空中での出来事は、押し合い圧し合った結果、あるところで頂点を極める。きっと明日は夕暮れて、きみはしおらしい太陽を慈愛の目で眺めるだろう。その時まで、すべては置き去りだ。ひとつ大きく後回しにしたそれは、垂直にぼくらに降ってくる。すべては運動で、そしてぼくらはひどく気まぐれだ。



五反田の駅の
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