いつも流れてゆくように/nm6
 
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて
(光のように)


歩道橋、線になって逃げていく車の
ひとつひとつにああ、ぼくと同じひとが乗っているということを
ひとが、
眠れないきみとおなじひとが、


「安心が買える、なんて嘘だよね。」
「いや、それね、買えてるんだと思うな。」


ブレーキがきかず空気の抜けたタイヤの自転車は横滑る不安定で空気のもつ張り詰めたものの健やかさを詰めた300円の後腐れが気後れして疾走しない凸凹で技巧しないそれをあからさまに揉み消して誰かのせいにした先日の旅行の雨を暗い夜の窓の明かりを、電光掲示板の
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