息継ぎの音階/かぜきり
しまう
ぐるりと周りを見渡してこたえをさがしてしまう
ぐるり見回して辺りから答えを拾おうとしてしまう
見つからずに見つかったのは
わたしが何時も見ている同じ眼
る。
吐きそうにな、る。
潜れないのですか。
こころがすぐれないのですか。
何かを取り外して持ち替えているのですか。
眼に問いて。
問わずに交わした視線は無い物をないものとしてねだるさみしさの遠吠えなのでしょうか
まなざしの輪唱、そしてわらい落ちゆく波紋の不和
ふ と、同じ眼がまぶたの裏であることを受け入れることを強要されたように憤慨します
幼さに受け皿を移す一瞬。
思い出したかのように息継ぎを浅く
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