息継ぎの音階/かぜきり
する帰結を了承し、
上擦った裏声のように
けたたましく突き刺さることが
雪崩るにまかせてしまう
所属する己への愛唱。
とぎれた曖昧さ。
了承されないのは溶けた水面は暗い夜ではないからでしょうか。
思考が虫食いの誘惑にまけて。
無様にも、もがきながら浮上してしまう。
誰も掴んでない足に、手形が浮かびあがります。
(とても無様で誰にも見せられぬ姿です)
ぜぇぜぇと息も荒く、薄くなった存在を
一生懸命とりもどそうとし続けます。
どうしても潜れないのでしょうか
どうしても潜れないのでしょうか
息継ぎが 接げません
ぐるりと辺りをみまわしてこたえをさがしてしま
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