ノート(副読本)/木立 悟
 





縄にX
白は固形だ滑稽だ
背いたもののための中庭に
誰も赦さぬ喝采だ


短く切った
ばらまいた
どこへ落ちても
ひとりやわらか


死から遠いものほど
死を口にするのは
死に憧れすぎて
近づけないから


落ちて砕けて
拾い貼り付け
何を描いても
自画像の人


棘 針 溶岩
罵詈雑言 毒
どこへ落ちても
ひとりやわらか

















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