【家庭の詩学】 #5 「エス」のはなし/043BLUE
 
すね。ぼくたちは「夢」の中でこの「無意識」の世界へ行きます。でも、「意識」をしっかり保ったまま行くことは通常出来ないので、「夢」の内容をほとんど憶えていませんよね。だから夢は「意識」と「無意識」の中間的な世界であると言えますが、そこではしっかりとした「意識」を行使できないので、過去の「トラウマ」のようなものは、そのまま「保留」され続けるしかないわけです。いうなれば、過去の「保留された問題」が「潜在意識」の中に「清算されない形」で存在する限り、わたしたちはその「無意識」の影響を受けながらこれからも生きなければならないわけです。「セマイ族」のような「明晰夢」(めいせきむ)なるものを本当に見ることができ
[次のページ]
   グループ"【家庭の詩学】 シリーズ#1−5"
   Point(9)