メモ/
はるな
わったのは自分で、それが本当に起きているということを知っている、ということだ。いつも遠くにある世界から、世界のさまざまな困難から娘を守るためには、自分がそこへ行かなければならない。娘から世界を遠ざけることはできない。
春は胸のつまる季節だ。転ぶ直前の心持ちに似ている。長いこと、手をつけない、と思ってた。
でもいまは、転ばないように速度を上げている。走って走って、転びたくないと思っている。
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