読むことのスリル──ひだかたけし小論(2)/朧月夜
 
主義しかり、象徴主義しかり、超現実主義しかりです。
 この詩についての論評を加える前に、この詩には以降の詩人の作品のエッセンスすべてが凝縮されて現れている、ということを言いたいと思います。ひだかたけし氏は、現代詩フォーラム(*2)というウェブサイトを根城として、作品を発表してきた詩人ですが、その現代詩フォーラムに残されている一番古い詩が、この「VISION.02」という作品です。そして、この作品群は、「vision.09」という作品まで続きます。しかし、「VISION.01」という詩は残されていません。なぜでしょうか?
 現代詩フォーラム上の氏のプロフィールによれば、「アップしてからどうにも対
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