ハーレスケイド、探索(四)/朧月夜
 
ミノア、そのいずれもが、彼女の存在を
忘れていたかのようであった。三人とも、ややうつむく。己の理想や願望のみに
染まっていたであろう、その心のあり様を思い出したのである。

だが、そこにオーマルは言う。「わたしは、あなたがたの導き手です。いいえ、
 そんな傲慢な言説はしますまい。わたしは、あなたがたの真なる願望に添う者です。そのためであれば、
 この身が消えることもありません。しかし、そこにはそれなりの対価が必要なのです」
   グループ"クールラントの詩"
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