ハーレスケイド、探索(五)/朧月夜
 
「対価? それは何なのだ?」──威厳と自信を取り戻したかのように、
アイソニアの騎士が言った。彼は今、アースランテの千人隊長という、
身分などかなぐり捨てたようであった。彼はただ、エインスベルの一傭兵、
あるいは、クールラントの国土を闊歩する、一無頼漢のようにも見えたのだ。

「言葉を変えて言いましょう。あなたがたは、仲間ではないのですか?」
オーマル・リケイディアは、彼ら三人の思いに割って入った。
「心を一つとした者たちにしか、虹の魔法石は手に入れられません」
「仲間……? わたしどもは仲間ではありません。しかし」と、ヨランが言葉を引き継ぐ。

「目的を同じくしている、という
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